ごあいさつ |
町政施行51年目を迎え、次の半世紀の最初の一年を担うことになりました。これを機に覚悟をさらに強固にして公務に励みますので、ご指導とご協力をお願い申し上げます。 昨年は、国体が42年ぶりに栃木県で開催されるのに伴い、市貝町でも町および町議会、各種スポーツ団体などで構成する町国体実行委員会を立ち上げ、オール市貝で大会に臨みました。7月にオープンウォータースイミングリハーサル大会及びデモンストレーションスポーツ フライングディスク大会を成功させましたが、9月の本競技では複合汚染のため中止の事態となってしまい、期待されていた町民の皆様に対し、町国体実行委員会としてお詫び申し上げます。原因については、町事業検証委員会がまとめた「いちご一会とちぎ国体オープンウォータースイミング大会運営に関する検証報告書」の指摘のとおり、大半の用水を交換したにもかかわらず効果なく、COD(化学的酸素要求量)が増大したことで、最終的に国、県と協議し、日本代表となるアスリートたちの選手生命を守るため中止に至りました。 さて、世界はグローバル化の進展とは裏腹に、経済の相互依存の深化により一つの戦争の発生で世界中の人々が物価高騰に見舞われ、苦境に立たされています。町は、医療のみならず経済の面でも感染症対策を引き続き取りながら、高齢者の日々の生活と子育て世帯を支えるため、コオリやモチ代の交付に加え、高校三年生まで医療費の無償化を拡大したいと考えています。 また、地球温暖化により地球上の大気が「渇き」、大陸では森林火災が発生し、海上では大量の海水が吸い上げられ気象災害が頻発するようになりました。町民の命と身体を守るため、町において最終的な避難所となる役場庁舎に安心して避難できるよう強靭化を図っているところです。 さらに「サシバの里づくり」が地元企業や大学も参画した産官学連携で大きく動き出すことになりました。手始めに令和5年3月4日には「サシバの里帰り 純米吟醸」が発売されます。安全で信頼できる農産物を育てるため、国の「みどりの食料システム戦略」の補助を受け、食糧戦略に乗り出します。一次産品でしかない農産物を安定した価格で買い取り、付加価値を増加させ、町内商店を通じて土産として内外に売り出し、地域経済の活性化を図ります。このため農産物加工所の設計に取り掛かります。 今夏、路面電車LRTが開通します。平場と奥山の中間に位置し、自然豊かな当町は人間性回復の絶好の場となります。新交通が及ぼす効果を町内に引き込めるよう、谷津田再生などのグリーンインフラを加えたハイブリッドなインフラ設計に今年も余念なく邁進します。 |
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市貝町長 入野正明 |
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